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パルース (地形) : ミニ英和和英辞書
パルース (地形)[けい, かたち, ぎょう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [ち]
  1. (n,n-suf) earth 
: [けい, かたち, ぎょう]
  1. (suf) shape 2. form 3. type

パルース (地形) : ウィキペディア日本語版
パルース (地形)[けい, かたち, ぎょう]

パルース()は、アメリカ合衆国北西部ワシントン州南東部、アイダホ州北中部、および定義によってはオレゴン州の北東部にまで拡がる地形の名称である。主要な農業地帯であり、小麦や豆類を生産している。オレゴン・トレイルの北約160マイル (250 km) に位置し、19世紀後半に急成長して、短期間ではあるがワシントン州のピュージェット湾周辺の人口を超えていたことがあった〔Meinig, pg. 248. The 1880 census recorded 3,588 people living in Walla Walla and 3,533 in Seattle.〕。アイダホ州モスコーにある公有地供与アイダホ大学やワシントン州プルマンにある同じく公有地供与のワシントン州立大学がこの地域にある。両校はわずか8マイル (13 km) 離れて、共に1890年代初期に開校された。
== 地理と歴史 ==
パルースという言葉の起源は不明である。ある説ではパルース族インディアン(綴りは"Palus"、昔は"Palloatpallah"、"Pelusha"などとも呼ばれた)の名称がフランス系カナダ人の毛皮交易業者によって、より親しみのあるフランス語「ペルース」("pelouse"、「丈の低く密な草あるいは芝のある土地」という意味)に転換されたというものである。時をへて綴りが"Palouse"に変化してきた。別の説では当初その地域を表すフランス語だったものが、土地に住むインディアンの呼称に当てられたというものである。
伝統的にパルース地域は、ワラワラ地方とを分けるスネーク川の北、カマス・プレーリーとを分けるクリアウォーター川の北、ワシントン州とアイダホ州の州境にそって北に伸び、スポケーン市より南で、パルース川を中心とする地域にある肥沃な丘とプレーリー(草原)として定義されてきた。この地域は、当初スネーク川の南のワラワラ地方で開拓されたワシントン州南東部の大規模な小麦栽培地の一部として、1880年代に入植と小麦生産が進んだものである〔Meinig, p. 467.〕。
パルースに関する上の定義が今日も残っているが、小麦生産地域の全体、すなわちワラワラ地方、アイダホ州のカマス・プレーリー、コロンビア川台地中央のビッグベンド地域、その他ワシントン州アソティン郡やオレゴン州ユマティラ郡のような小規模の農業地帯まで含めて使われることがある。このような広義の定義は、パルース草原生態域を広く定義する世界自然保護基金のような団体が使っている〔Terrestrial Ecoregions - Palouse grasslands (NA0813) 〕。
ワシントン州パルースの町はアイダホ州ポトラッチの西7マイル (11 km) のウィットマン郡にある。
それでもパルース地域の伝統的な定義は、スネーク川より南のワラワラ地方とは区別するものである。ワラワラ地方では1860年代に既に小麦の乾燥地農作が可能であることが分かっていた。1870年代にワラワラ地方が急速に農地に転換される一方で、それまで牛や羊の放牧が支配的だったパルース地域でも小麦栽培の実験が始まった。この試みが成功以上のものをもたらすと、1880年代には小規模の土地ブームが来てパルース地域は急速に農場で埋まっていった。同時期に進行した鉄道網の拡大によってパルースの開拓速度を速めた。1890年までにパルースの土地は全てが所有され、小麦栽培地に転換された〔Meinig, pg. 510.〕。
ワラワラ市が確固とした中心となっていたワラワラ地方とは異なり、パルース地域は少なくとも4つの中心があり、互いに数マイルを隔てているだけだった。すなわちコルファックス(最古の町)、パルース、プルマン(以上ワシントン州)とアイダホ州のモスコーだった。これら4つの中心に加えて少なくとも10の小さな町があり、ワラワラ地方の中心がはっきりした正確と比べて拡散した都市化の様相になった〔Meinig, pg. 333.〕。
パルース地域の境界部にあり定義によってはパルース地域に含まれる都市としては、カマス・プレーリーの農業地帯にあるアイダホ州ルイストン、ビッグベンド地域の東端にあるワシントン州リッツビル、および地域全体の主要都市であるワシントン州スポケーンがある。スポケーン市の位置付けが大きいために小麦生産地域、地域製粉地帯および製材業の行われる森林を含みスポケーンが内陸部(インランド・エンパイアと呼ばれる)の首都と呼ばれるようになってきた。またスポケーンは地域全体にとって鉄道と輸送の中心にもなっている。
1910年までにパルース、ワラワラ地方、ビッグベンド、ユマティラ地方およびカマス・プレーリーというような地元の呼び方が普通になったが、地域の多くの人々はインランド・エンパイア、小麦ベルト、コロンビア盆地あるいは単純にワシントン州やオレゴン州の各東部、アイダホ州北部という呼び方で、そこに住んでいると見なすようになってきた〔Meinig, pg. 406.〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「パルース (地形)」の詳細全文を読む




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